断熱リフォーム マド断熱 北九州市
2026/03/03

【北九州市小倉北区金田】他社3社が断った135度の特殊窓に内窓|電車・国道の騒音を対策


inner window

北九州市小倉北区金田の築28年マンションで、135度に折れ曲がった特殊な連窓を含む窓に、LIXIL「インプラス」を設置しました。


今回のお客様が悩まれていたのは、約30m先を走る日豊本線の電車・貨物列車と、約15m先にある金田跨線橋を通る車の音です。

電車が通過すると、窓を閉めていてもテレビの音声が聞き取りにくくなる状態でした。

内窓の設置を検討して3社へ相談されましたが、リビングの窓が引違い窓とFIX窓を135度で接続した特殊な形状だったため、すべての会社から「施工できない」と断られたそうです。


マドナビ工房では、現地調査前に135度に対応できる角度部材と納まりを調査。

現地で窓の角度や寸法を詳しく確認し、全窓へのふかし枠、角度対応部材、接合部のシーリング処理を組み合わせれば施工できると判断しました。


今回の工事総額は737,000円です。先進的窓リノベ2026事業から192,000円の補助を受け、実質負担額は545,000円となりました。

工事は職人2人で行い、約5時間で完了しています。


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工事総額73万7,000円に補助金19万2,000円を活用


今回の費用と補助金は、次のとおりです。


項目 金額
工事合計 737,000円
値引き なし
工事総額 737,000円
先進的窓リノベ2026補助金 ▲192,000円
実質負担額 545,000円

補助金によって、工事総額の約26%を軽減できました。



計算式は次のとおりです。

737,000円-192,000円=545,000円


今回のマンションは11階建てのため、先進的窓リノベ2026事業では中高層集合住宅に区分されます。

補助金額は、施工する窓の性能区分とサイズ区分、建物の種類によって決まります。


今回採用したインプラスはSグレードで、メーカーが発行する性能証明書に基づき、合計192,000円を申請しました。

補助金は工事完了後にマドナビ工房が申請し、事務局から入金された後、お客様の口座へ振り込む形で還元します。


なお、補助金は商品名だけで決まるものではありません。

同じインプラスでも、ガラス仕様、既存窓との組み合わせ、製品の登録状況によって性能区分が変わる場合があります。

マドナビ工房では、見積もりの段階で対象製品と性能区分を確認し、補助予定額と実質負担額までお客様へご説明しています。


▷北九州市で利用できる先進的窓リノベ2026事業の条件・補助額はこちら

施工地域 北九州市小倉北区金田
建物種別 マンション
築年数 28年
建物階数 11階建て
施工住戸 5階
ご家族 2人
居住年数 5年
工事時期 2026年6月
工期 1日
作業時間 約5時間
施工人数 2人
内窓 LIXIL インプラス
フレーム色 ショコラーデG
ガラス Low-E複層ガラス
ガラス構成 3mm+中空層12mm+3mm
南面 断熱タイプ・日射取得型
西・北面 遮熱タイプ・日射遮蔽型
性能区分 Sグレード
追加部材 全窓にふかし枠・135度対応角度部材
管理組合への工事申請 マドナビ工房が対応
補助制度 先進的窓リノベ2026事業
入居して初めて気付いた、電車と車の騒音


お客様が購入されたのは、室内がきれいに改装されたリノベーション済みマンションでした。

内装や住宅設備は新しくなっていましたが、

窓には築28年当時のアルミサッシと厚さ4mmの単板ガラスが残されていました。


実際に生活を始めてから気付いたのが、日豊本線を走る電車や貨物列車と、金田跨線橋を通行する車の音です。

特に音が気になったのは、交通量が増える夕方5時から8時頃。

電車が通過すると、窓を閉めていてもテレビの音声が聞き取りにくくなる状態でした。

夜間の貨物列車についても、目が覚めるほどではないものの、静かな室内では低い走行音や振動が気になっていたそうです。


リノベーション済みの物件だったので、窓を閉めてもこれほど音が聞こえるとは思いませんでした。

住宅の内覧時には、内装や設備へ目が向きやすく、窓のガラス構成や気密性までは確認しにくいものです。

昼と夜、平日と休日でも交通量が違うため、入居後に初めて騒音に気付くこともあります。


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他社3社から「この形状には付けられない」


騒音対策として内窓を検討したお客様は、約半年前から3社へ相談していました。

いずれの会社も現地調査を行いましたが、回答は「この窓には内窓を設置できません」というものでした。


施工を難しくしていたのが、リビングの135度に折れ曲がった連窓です。

一般的な窓は壁に沿って一直線に配置されていますが、今回の窓は、引違い窓とFIX窓が135度で接続された特殊な形状でした。


通常の内窓をそれぞれ取り付けるだけでは、135度の角部分に縦枠を固定する面がありません。

角度がわずかにずれただけでも、内窓同士の間にすき間が生じ、見た目だけでなく気密性や防音効果にも影響します。

他社が施工不可と判断したのは、内窓本体が作れないからではなく、135度の接続部分を安全かつ気密性を保った状態で納める方法が見つからなかったためです。


▷内窓が付けられない窓と、特殊窓の判断基準はこちら


「できるかもしれない」の根拠を調べて現地調査へ


お客様がマドナビ工房を知ったきっかけは、ホームページでした。

電話で最初にいただいたご相談は、 特殊な形の窓ですが、二重窓を付けられますか。付けた場合、防音効果はありますか。 という内容でした。


マドナビ工房では、電話の段階で安易に「必ずできます」とは回答していません。

窓の形状を確認し、135度の連窓に対応できる角度部材と施工方法を事前に調査。

そのうえで「現地の寸法と下地を確認できれば、設置できる可能性があります」とお伝えし、現地調査へ伺いました。


現地では、通常の幅と高さだけでなく、次の点を詳しく確認しました。


・引違い窓とFIX窓が接続する角度

・角部分の上下で寸法差がないか

・既存窓枠の水平・垂直

・内窓を固定できる範囲

・ふかし枠を設置できる位置

・ハンドルやクレセントとの干渉

・カーテンや内装との取り合い


 特殊な連窓では、製品を発注してから「寸法が合わない」と分かっても簡単に修正できません。

現場で正確に採寸し、完成後の枠位置まで想定しておく必要があります。


▷インプラスで後悔しないために確認したい施工条件と選び方はこちら

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135度の角部分をどう施工したのか


今回、引違い窓とFIX窓には、それぞれ独立したインプラスを製作しました。

その2つの内窓を既存窓と同じ135度で配置し、角部分を専用の角度対応部材で接続しています。

新たな木製下地は製作せず、全窓にふかし枠を使用して必要な取付面を確保しました。

施工のポイントは、次の3点です。


1.角度対応部材で取付面をつくる

135度の角部分に角度対応部材を設置し、引違い窓とFIX窓をそれぞれ固定できる面をつくりました。

この部材がなければ、角部分に内窓の縦枠を固定できません。

角度と位置を事前に確認したことで、現場で大掛かりな木工造作を行わずに納められました。


LIXILの公式施工資料では、「連窓方立135°」という部材が確認できます。

今回使用した部材の正式名称は発注書による確認が必要ですが、構造的には135度の連窓を接続するための角度部材に当たります。


2.金属部分を樹脂部材で覆う

角部分の強度を確保する部材には、アルミが使われています。

アルミは強度と加工性に優れる一方、熱を伝えやすい素材です。


そのまま室内側へ露出させると、そこだけ熱が伝わりやすい「ヒートブリッジ」になる可能性があります。

そこで今回は、アルミ部分を樹脂部材で覆い、室内側へ熱が伝わりにくいように納めました。


LIXILによると、インプラスに使われる樹脂の熱伝導率は、アルミの約1,000分の1です。

これは窓全体の断熱性能が1,000倍になるという意味ではありません。

しかし、室内側に露出する金属部分を減らすことは、表面温度の低下や結露リスクを抑えるうえで重要です。


3.接合部をシーリングして気密性を確保

防音では、ガラス性能と同じくらい、すき間をつくらないことが重要です。

音は小さなすき間からも入り込みます。

135度の接合部分にすき間が残ると、内窓を設置しても期待した効果を得にくくなります。


今回は、角度部材と周辺部材の接合部にシーリング処理を行い、気密性を確保しました。

内窓を付けるだけでなく、特殊な接合部まで連続して気密処理することが、今回の防音効果を引き出す重要なポイントです。


北九州市は同じ市内でも風や音の条件が違う


マドナビ工房では、「北九州市の住宅」というだけで、すべて同じ仕様を提案しているわけではありません。

北九州市は、関門海峡や響灘に近い地域、洞海湾周辺、山や高台に近い地域、建物が密集した市街地など、地形と周辺環境が大きく異なります。


風の当たり方は、区や町名だけで決まるものでもありません。


・海や河川に近いか

・高台に建っているか

・建物の前に風を遮るものがあるか

・幹線道路や線路に沿って風が通るか

・住戸が何階にあるか

・周囲の建物との高さが違うか

・バルコニーや建物の角に面しているか


同じ小倉北区内でも、低層住宅の1階と、周囲より高いマンションの住戸では、窓が受ける風圧や音の入り方が異なります。

今回の住戸は11階建てマンションの5階で、金田跨線橋と日豊本線に近い立地です。


鉄道と道路から発生する音に加え、風向きによっては音が届きやすく感じることもあります。

そのため、地元密着の窓専門店には、商品カタログだけでなく、周囲の道路、線路、建物の高さ、窓の向きまで現地で確認することが求められます。


「同じインプラスを付ければ、どの住宅でも同じ結果になる」というわけではありません。

地域と建物の条件に合わせて、ガラス、設置位置、空気層、気密処理を決めることが大切です。


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内窓で音が小さくなる仕組み


音の大きさはdB(デシベル)で表します。

デシベルは単純な比例ではなく、対数で表される数値です。


一般的に、音圧レベルが10dB低下すると、人の耳には音の大きさが約半分になったように感じられるとされています。

内窓の防音効果は、主に次の3つによって生まれます。


・既存窓と内窓の間にできる空気層

・室内側に追加されるガラス

・内窓によって高まる気密性


今回の既存窓は、アルミサッシと厚さ4mmの単板ガラスでした。

室内側には、3mm+中空層12mm+3mmのLow-E複層ガラスを組み込んだインプラスを追加しています。

既存窓と内窓の間にも空気層ができるため、窓全体としては複数のガラスと空気層が重なる構成になりました。


LIXILも、防音効果を高めるポイントとして、既存窓と内窓の距離を確保すること、窓の建付けを調整してすき間を減らすこと、ガラスの厚さを考慮することを挙げています。

ただし、音の周波数や建物の構造によって効果は異なります。電車や大型車が発生させる低い音や振動は、窓だけでなく壁・床・建物の躯体から伝わることもあります。


そのため、本記事の効果は騒音計による測定値ではなく、お客様が生活の中で感じた変化として紹介しています。


防音合わせガラスも提案したうえでLow-E複層ガラスを選択


防音を最優先する場合、防音合わせガラスなどを検討する方法もあります。

今回も防音合わせガラスをご提案しましたが、工事費と補助金、断熱性能のバランスを比較し、最終的にLow-E複層ガラスをお選びいただきました。


「複層ガラスなら、すべて防音性能が高い」というわけではありません。

今回大きな変化を感じられたのは、ガラスだけでなく、


・既存窓と内窓の二重化

・ふかし枠による設置位置の確保

・135度接合部の気密処理

・内窓の建付け調整

・既存窓との間にできた空気層 が組み合わさった結果と考えられます。


防音性能だけを最大限に求める場合は、音の種類や予算に応じて、防音合わせガラスや異厚複層ガラスなども比較する必要があります。


南面と西・北面でガラスを使い分け


奥様は、防音だけでなく冬の寒さにも悩まれていました。

そこで、すべての窓に同じガラスを入れるのではなく、方角によってLow-E複層ガラスを使い分けています。


南面には、冬の日差しを取り込みやすい断熱タイプ・日射取得型を採用しました。

一方、西面と北面には遮熱タイプ・日射遮蔽型を採用。

特に西面は夏の西日による室温上昇を抑えることを重視しています。


平成11年省エネルギー基準レベルの住宅を想定した試算では、冬の暖房時に住宅から流出する熱の約58%、夏の冷房時に外から入る熱の約73%が、窓やドアなどの開口部を経由するとされています。

住宅ごとに割合は異なりますが、窓が熱の出入り口になりやすいことは変わりません。


今回の内窓はSグレードで、先進的窓リノベ2026事業では窓全体の熱貫流率がUw値1.5W/㎡・K以下となる性能区分です。

Uw値は、室内外に1℃の温度差があるとき、窓1㎡当たりを通過する熱量を表します。

数値が小さいほど熱を通しにくく、断熱性能が高いことを示します。

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施工途中で「もう車の音が聞こえない」


工事は職人2人で行い、約5時間で完了しました。

最も時間を要したのは、やはりリビングの135度連窓です。

引違い窓とFIX窓をそれぞれ正確な位置に設置し、角度部材との接合部を調整しながら納めました。


まだすべての窓が完成していない施工途中、お客様がリビングへ来られ、外の音を確認されました。

そのときに出た言葉が、 全然、車の音が聞こえないですね。 という驚きの声でした。


騒音計による測定は行っていないため、音が完全になくなったことを示す数値ではありません。

しかし、施工途中の段階でも、テレビや会話を妨げていた車の走行音が、お客様の体感ではほとんど気にならない状態になりました。


1ヶ月後の訪問で確認した変化


工事から約1ヶ月後、アフター訪問で生活上の変化を確認しました。

お客様によると、車の走行音はほとんど気にならなくなり、電車や貨物列車の通過音も大きく軽減したそうです。

テレビの音声も、以前のように電車の通過で聞き取りにくくなることがなくなり、ストレスなく視聴できるようになりました。

夜間の貨物列車の音も、以前ほど気にならなくなっています。


断熱面についても、 南面に日射取得型を選んだので、日が入る時間帯は暖房を付けなくても暖かく感じます。 との感想をいただきました。

低周波音や建物を伝わる振動を完全に遮断することはできませんが、窓から直接入っていた音を抑えたことで、室内の音環境は大きく改善しました。


「うちの窓も効果があるかも?」 と思ったら 補助金も含めてご相談ください。

「やってよかった」と心から思える窓断熱リフォームを 実現することが、 私たちマドナビ工房の役目だと考えています。


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