マド断熱 節約 北九州市
2026/03/28

【北九州市八幡西区沖田】冬の電気代3万2,000円と底冷えを内窓6ヶ所で対策|補助金21万6,000円


inner window

北九州市八幡西区沖田の築20年の戸建住宅で、リビング・ダイニング・勝手口・2階寝室の合計6ヶ所に、YKK AP「ウチリモ」を設置しました。


今回のお客様が困っていたのは、マンションでは感じなかった戸建住宅特有の底冷えと、冬の電気代です。

各部屋でエアコンを使用していた2月の電気代は、約32,000円。

暖房をつけていても足元が寒く、真冬には家の中でダウンジャケットを着て過ごすこともあったそうです。


床暖房のリフォームも検討されましたが、当初の予算を大幅に超えてしまうことが分かり断念。

そこで、大掛かりな床工事を行わず、熱が逃げやすい窓を集中的に断熱できる内窓を採用しました。

工事費は値引き後70万円、先進的窓リノベ2026事業の補助金は216,000円。実質負担額484,000円で、6ヶ所の窓を1日で断熱改修しています。


▷弊社が補助金をフル活用した施工事例はこちら

▷国が推し進める先進的窓リノベ2026の詳細はこちら

▷北九州市の断熱窓リフォームと補助金に詳しい専門店はこちら


今回の工事概要


・施工地域:北九州市八幡西区沖田

・ 建物種別:戸建住宅

・築年数:20年

・階数:2階建て

・ご家族:3人

・居住年数:20年

・施工時期:2026年4月

・施工窓数:6ヶ所

・工期:1日

・施工人数:2人

・メーカー:YKK AP

・商品:ウチリモ

・フレーム色:ミディアムオーク

・ガラス:Low-E複層ガラス・ニュートラル

・ガラスタイプ:断熱タイプ・日射取得型

・性能区分:Sグレード

・追加部材:なし

・補助制度:先進的窓リノベ2026事業


マンションから戸建てへ移り、初めて感じた冬の底冷え お客様は以前、賃貸マンションで生活されていました。

一般的にマンションの中間階や中住戸は、上下左右を別の住戸に囲まれているため、外気に接する面積が戸建住宅より少なくなります。

一方、戸建住宅は屋根・外壁・床・窓が外気の影響を受けやすく、同じ室温でも床や窓の表面温度が低いと、体から熱を奪われて寒く感じることがあります。


築20年の戸建住宅へ引っ越してから特に気になったのが、冬の床付近の冷えと、暖房を止めた後の室温低下でした。

各部屋でエアコンを使い、2月の電気代は約32,000円。それでも十分な暖かさを感じられず、冬場は室内でもダウンジャケットを着込んでいたといいます。

3人世帯の電気代は生活時間や料金プラン、給湯設備によって大きく異なりますが、総務省の家計調査をもとにした2025年の年間平均は月約13,900円です。


暖房使用が増える2月は年間平均より高くなりますが、32,000円という金額からも、冬の暖房負担の大きさがうかがえます。

ただし、内窓の設置によって電気代が必ず一定額下がるとは限りません。

次の冬に、前年同月の使用量と電気料金を比較する必要があります。


暖房しても寒い原因を「床」だけに限定しない


足元が寒いと、「床の断熱性能が低い」「床暖房が必要」と考えがちです。

しかし、冷えの原因が窓にあるケースも少なくありません。


暖房で温めた空気が冷たい窓に触れると、その空気は冷やされて床付近へ下がります。

この下降気流が、窓辺から足元へ流れる「コールドドラフト」です。


室温計が示す温度はそれほど低くなくても、窓の表面温度が低いと、冷たい空気の流れと放射冷却によって寒く感じます。

平成11年省エネルギー基準レベルの住宅を想定した試算では、冬の暖房時に住宅から逃げる熱の約58%が、窓やドアなどの開口部から流出するとされています。


住宅ごとに割合は異なりますが、窓は外壁や床と比べても熱の出入りが大きい部分です。

そのため今回は、床全体を解体するリフォームを行う前に、生活時間の長いリビング・ダイニングと寝室の窓を優先して断熱しました。


北九州市は同じ市内でも「風の当たり方」が違います


マドナビ工房では、北九州市をひとまとめにして窓の仕様を決めていません。

北九州市内でも、若松区や門司区など海に近い地域、皿倉山周辺の高台、建物が密集した住宅地、河川や道路に沿って風が通る場所では、窓が受ける風の強さが異なります。

同じ八幡西区でも、次の条件によって窓辺の寒さは変わります。


・建物が高台にあるか

・周囲に風を遮る住宅や塀があるか

・道路や河川に沿って風が通るか

・隣家との距離が広いか

・窓が北風や季節風を受ける向きか

・既存窓にすき間や気密性の低下がないか


風が強く当たる窓では、ガラスそのものの熱の伝わり方だけでなく、サッシのすき間から入り込む冷気も体感温度に影響します。

内窓を設置すると、既存窓との間に空気層ができ、窓が二重になります。


さらに、室内側に気密性の高い窓が加わるため、冷たい外気の影響を受けにくくなります。

地元密着の窓専門店として、カタログ上の断熱性能だけでなく、その住宅が建つ場所、風の通り道、窓の方角、周囲の建物まで現地で確認したうえで仕様を決めることが重要だと考えています。


寒がりのお客様に「日射取得型」を提案


今回採用したのは、Low-E複層ガラスの断熱タイプ・ニュートラルです。

Low-E複層ガラスには、大きく分けて日射を抑える「日射遮蔽型」と、冬の日差しを取り込みやすい「日射取得型」があります。


日射遮蔽型は、西日や夏の暑さに悩む窓に適しています。

一方、日射取得型はLow-E膜によって室内の熱を逃がしにくくしながら、冬の太陽熱を比較的取り込みやすい仕様です。


今回の住宅には南向きと東向きの窓があり、お客様は特に寒さに悩まれていました。

そのため、夏の遮熱性能だけを優先するのではなく、冬の日差しを暖かさとして利用できる日射取得型をご提案しました。

南向きの窓は、冬の日中に日差しを取り込める可能性があります。

東向きの窓も朝日が入るため、朝の冷え込みを和らげるうえで日射取得型が適しています。


ただし、「南向きだから必ず日射取得型」というわけではありません。

隣家や庇で日差しが入らない窓、西日が強い窓、夏の暑さを優先して抑えたい部屋では、日射遮蔽型のほうが適している場合があります。

窓の方角だけでなく、お客様が寒さと暑さのどちらに強く困っているかまで確認して選ぶことが大切です。


Sグレードの「Uw値1.5以下」とは 今回設置した


内窓は、先進的窓リノベ2026事業のSグレード対象です。

Sグレードは、既存窓と新しい内窓を組み合わせた開口部全体の熱貫流率が、Uw値1.5W/㎡・K以下となるものです。


Uw値は、窓の内外に1℃の温度差があるとき、窓1㎡当たりを1時間にどれだけ熱が通過するかを表す指標です。

数値が小さいほど熱を通しにくく、断熱性能が高いことを示します。


たとえば、Uw値1.5の窓が3㎡あり、室内外の温度差が15℃あると仮定すると、定常状態における窓からの熱移動量は、単純計算で次のようになります。


1.5W/㎡・K×3㎡×15K=67.5W


実際の住宅では日射、風、すき間、カーテン、既存窓の状態などが影響するため、この計算だけで暖房費は算出できません。

しかし、Uw値が小さいほど暖房でつくった熱が窓から逃げにくいという基本的な考え方は変わりません。

今回の補助対象性能と補助額については、現地調査時に既存窓の状態、内窓の寸法、ガラス仕様、対象製品登録を確認し、お客様へご説明しました。


YKK AP「ウチリモ」を採用した理由


ウチリモは、現在の窓を取り外さず、その内側に設置する樹脂製の内窓です。

既存窓と内窓の間に生まれる空気層と、熱を伝えにくい樹脂フレームによって、外気の影響を受けにくくします。


YKK APによると、ウチリモは引違い窓の枠見込が58mm、内開き窓・開き窓テラスなどは50mmの薄型設計です。

住宅の窓枠に十分な奥行きがない場合でも、既存窓の形状や取付条件によっては、ふかし枠を使わずに納められます。


今回も追加のふかし枠は使用していません。

室内側への張り出しを抑え、窓まわりをすっきりと仕上げました。


フレーム色にはミディアムオークを選択。

既存の床や木部になじみやすく、後から取り付けた内窓だけが不自然に目立たないようにしています。


使っていない勝手口はレバーを外して内窓を設置


今回、施工上のポイントになったのが勝手口です。

勝手口は現在使用していなかったため、既存ドアのレバーハンドルを取り外し、室内側にウチリモの開き窓テラスタイプを設置しました。

レバーを残したままでは内窓と干渉し、必要な位置に設置できません。


そこで、お客様に今後の使用方法を確認したうえでレバーを外し、断熱を優先する納まりとしました。

勝手口のように床近くまである開口部は面積が大きく、下部からの冷気も感じやすい場所です。


▷内窓を付けられない窓と、現地調査で確認するポイントはこちら


使っていないからといって断熱対策から外すと、そこがリビング・ダイニングの冷気の入口として残ってしまいます。

既存の使い方をそのまま残すだけでなく、現在の生活に合わせて納まりを変えることも、現地調査での重要な判断です。


6ヶ所の窓と補助金額


設置場所 内窓寸法 サイズ区分 性能区分 補助額
リビング W1,605×H2,000mm Sグレード 52,000円
リビング W1,605×H2,000mm Sグレード 52,000円
ダイニング W1,630×H670mm Sグレード 22,000円
勝手口 W750×H1,850mm Sグレード 22,000円
2階寝室 W1,630×H1,070mm Sグレード 34,000円
2階寝室 W1,630×H1,070mm Sグレード 34,000円
合計 6ヶ所 大2・中2・小2 Sグレード 216,000円


補助額の内訳は次のとおりです。


・大:52,000円×2ヶ所=104,000円

・中:34,000円×2ヶ所=68,000円

・小:22,000円×2ヶ所=44,000円

・合計:216,000円


▷内窓6ヶ所を設置する場合の費用・補助金・実質負担額はこちら


先進的窓リノベ2026事業では、戸建住宅に設置するSグレードの内窓に対して、大サイズ52,000円、中サイズ34,000円、小サイズ22,000円が交付されます。

サイズ区分は呼び方や窓の見た目ではなく、メーカーが発行する性能証明書に記載された区分で判断します。

項目 金額
工事合計 720,000円
値引き ▲20,000円
工事総額 700,000円
先進的窓リノベ2026補助金 ▲216,000円
実質負担額 484,000円

床暖房は床材の解体や復旧、熱源設備などが必要になる場合があり、施工範囲によっては工事費が大きくなります。



今回の内窓工事は、既存の床・壁・外窓を大きく解体せず、6ヶ所を1日で施工しました。

工事費だけでなく、工期や生活への影響を抑えられることも、内窓を選んだ理由です。 施工当日の朝晩でも違いを実感 工事を行ったのは2026年4月です。


真冬ではありませんが、北九州市では4月でも朝晩に冷え込む日があります。

お客様には、内窓を設置したその場で、窓辺から伝わる冷たさが和らいだことを体感していただけました。


これまではエアコンを最大に近い状態で運転しても寒さが残り、停止すると室温がすぐに下がっていました。

施工後は、 温めた空気が以前より逃げにくく、エアコンを消してもすぐには冷えなくなりました。 との感想をいただいています。


ただし、今回の工事後はまだ冬を迎えていません。

電気代がどの程度変わるかについては、次の冬に前年同月の使用量と料金を比較する必要があります。

施工直後の体感と、実際の電気使用量は分けて確認することが大切です。


設置して初めて気付いた防音効果


今回、お客様が予想していなかった変化が、外から聞こえる音の軽減でした。

YKK APの試験条件では、二重窓によって外からの音を15dB低減する結果が示されています。

また、一般的に音が10dB下がると、人の耳には音の大きさが約半分に感じられるとされています。

ただし、防音効果は音の周波数、外壁、換気口、施工する窓の数などによって変わります。


今回は寒さ対策を目的とした工事でしたが、お客様からは、 設置してみて、初めて防音性能にも気付きました。 との感想をいただきました。

道路や近隣住宅からの音が気になる場合も、窓の気密性を高める内窓は有効な選択肢の一つです。


「内窓と補助金をもっと早く知りたかった」


お客様が内窓を知ったきっかけは、家電量販店でした。

床暖房のリフォームも検討されましたが、費用が当初の予算を大幅に超えたため、窓の断熱改修へ方針を変更されました。

工事後には、次のような感想をいただいています。


家電量販店で、たまたま内窓と補助金の存在を知りました。

家の中でダウンジャケットを着るほど寒さに悩んでいたので、もっと早く知りたかったです。


工事当日から窓辺の冷たさの違いが分かり、音も静かになりました。 内窓は床暖房と同じ設備ではないため、床そのものを発熱させることはできません。

しかし、窓から逃げる暖房熱や窓辺の冷気を抑えることで、エアコンで温めた室温を保ちやすくします。


まとめ|北九州市の寒さ対策は窓と地域条件の確認から


今回の工事では、築20年の戸建住宅にYKK AP「ウチリモ」を6ヶ所設置しました。

工事総額70万円に対して、先進的窓リノベ2026事業の補助金は216,000円。

実質負担額は484,000円です。


▷北九州市で利用できる先進的窓リノベ2026事業の補助額・条件はこちら


寒がりのお客様で、南・東向きの窓が中心だったため、冬の日差しを取り込みやすい断熱タイプのLow-E複層ガラスを選びました。

また、使用していない勝手口はレバーを外し、開き窓テラスタイプの内窓を設置しています。


北九州市は、海沿い、高台、山の近く、建物が密集した住宅地など、地域によって風の当たり方が異なります。

さらに、同じ町内でも建物の向きや隣家との距離によって窓辺の寒さは変わります。


マドナビ工房では、窓の寸法だけでなく、方角、日差し、風の通り道、既存窓の状態、お客様が寒さと暑さのどちらに困っているかを現地で確認します。


「暖房をつけても足元が寒い」

「エアコンを止めるとすぐに冷える」

「冬の電気代が高い」


とお悩みの方は、床や暖房設備を大きくリフォームする前に、窓から冷気が入っていないかを確認してみてください。

北九州市・下関市周辺で内窓や先進的窓リノベ2026事業の活用をご検討の方は、マドナビ工房へお気軽にご相談ください。


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勝手口:後

北九州市八幡西区沖田の築20年の戸建住宅で、リビング・ダイニング・勝手口・2階寝室の合計6ヶ所に、YKK AP「ウチリモ」を設置しました。


今回のお客様が困っていたのは、マンションでは感じなかった戸建住宅特有の底冷えと、冬の電気代です。

各部屋でエアコンを使用していた2月の電気代は、約32,000円。

暖房をつけていても足元が寒く、真冬には家の中でダウンジャケットを着て過ごすこともあったそうです。


床暖房のリフォームも検討されましたが、当初の予算を大幅に超えてしまうことが分かり断念。

そこで、大掛かりな床工事を行わず、熱が逃げやすい窓を集中的に断熱できる内窓を採用しました。

工事費は値引き後70万円、先進的窓リノベ2026事業の補助金は216,000円。実質負担額484,000円で、6ヶ所の窓を1日で断熱改修しています。


▷弊社が補助金をフル活用した施工事例はこちら

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今回の工事概要


・施工地域:北九州市八幡西区沖田

・ 建物種別:戸建住宅

・築年数:20年

・階数:2階建て

・ご家族:3人

・居住年数:20年

・施工時期:2026年4月

・施工窓数:6ヶ所

・工期:1日

・施工人数:2人

・メーカー:YKK AP

・商品:ウチリモ

・フレーム色:ミディアムオーク

・ガラス:Low-E複層ガラス・ニュートラル

・ガラスタイプ:断熱タイプ・日射取得型

・性能区分:Sグレード

・追加部材:なし

・補助制度:先進的窓リノベ2026事業


マンションから戸建てへ移り、初めて感じた冬の底冷え お客様は以前、賃貸マンションで生活されていました。

一般的にマンションの中間階や中住戸は、上下左右を別の住戸に囲まれているため、外気に接する面積が戸建住宅より少なくなります。

一方、戸建住宅は屋根・外壁・床・窓が外気の影響を受けやすく、同じ室温でも床や窓の表面温度が低いと、体から熱を奪われて寒く感じることがあります。


築20年の戸建住宅へ引っ越してから特に気になったのが、冬の床付近の冷えと、暖房を止めた後の室温低下でした。

各部屋でエアコンを使い、2月の電気代は約32,000円。それでも十分な暖かさを感じられず、冬場は室内でもダウンジャケットを着込んでいたといいます。

3人世帯の電気代は生活時間や料金プラン、給湯設備によって大きく異なりますが、総務省の家計調査をもとにした2025年の年間平均は月約13,900円です。


暖房使用が増える2月は年間平均より高くなりますが、32,000円という金額からも、冬の暖房負担の大きさがうかがえます。

ただし、内窓の設置によって電気代が必ず一定額下がるとは限りません。

次の冬に、前年同月の使用量と電気料金を比較する必要があります。


暖房しても寒い原因を「床」だけに限定しない


足元が寒いと、「床の断熱性能が低い」「床暖房が必要」と考えがちです。

しかし、冷えの原因が窓にあるケースも少なくありません。


暖房で温めた空気が冷たい窓に触れると、その空気は冷やされて床付近へ下がります。

この下降気流が、窓辺から足元へ流れる「コールドドラフト」です。


室温計が示す温度はそれほど低くなくても、窓の表面温度が低いと、冷たい空気の流れと放射冷却によって寒く感じます。

平成11年省エネルギー基準レベルの住宅を想定した試算では、冬の暖房時に住宅から逃げる熱の約58%が、窓やドアなどの開口部から流出するとされています。


住宅ごとに割合は異なりますが、窓は外壁や床と比べても熱の出入りが大きい部分です。

そのため今回は、床全体を解体するリフォームを行う前に、生活時間の長いリビング・ダイニングと寝室の窓を優先して断熱しました。


北九州市は同じ市内でも「風の当たり方」が違います


マドナビ工房では、北九州市をひとまとめにして窓の仕様を決めていません。

北九州市内でも、若松区や門司区など海に近い地域、皿倉山周辺の高台、建物が密集した住宅地、河川や道路に沿って風が通る場所では、窓が受ける風の強さが異なります。

同じ八幡西区でも、次の条件によって窓辺の寒さは変わります。


・建物が高台にあるか

・周囲に風を遮る住宅や塀があるか

・道路や河川に沿って風が通るか

・隣家との距離が広いか

・窓が北風や季節風を受ける向きか

・既存窓にすき間や気密性の低下がないか


風が強く当たる窓では、ガラスそのものの熱の伝わり方だけでなく、サッシのすき間から入り込む冷気も体感温度に影響します。

内窓を設置すると、既存窓との間に空気層ができ、窓が二重になります。


さらに、室内側に気密性の高い窓が加わるため、冷たい外気の影響を受けにくくなります。

地元密着の窓専門店として、カタログ上の断熱性能だけでなく、その住宅が建つ場所、風の通り道、窓の方角、周囲の建物まで現地で確認したうえで仕様を決めることが重要だと考えています。


寒がりのお客様に「日射取得型」を提案


今回採用したのは、Low-E複層ガラスの断熱タイプ・ニュートラルです。

Low-E複層ガラスには、大きく分けて日射を抑える「日射遮蔽型」と、冬の日差しを取り込みやすい「日射取得型」があります。


日射遮蔽型は、西日や夏の暑さに悩む窓に適しています。

一方、日射取得型はLow-E膜によって室内の熱を逃がしにくくしながら、冬の太陽熱を比較的取り込みやすい仕様です。


今回の住宅には南向きと東向きの窓があり、お客様は特に寒さに悩まれていました。

そのため、夏の遮熱性能だけを優先するのではなく、冬の日差しを暖かさとして利用できる日射取得型をご提案しました。

南向きの窓は、冬の日中に日差しを取り込める可能性があります。

東向きの窓も朝日が入るため、朝の冷え込みを和らげるうえで日射取得型が適しています。


ただし、「南向きだから必ず日射取得型」というわけではありません。

隣家や庇で日差しが入らない窓、西日が強い窓、夏の暑さを優先して抑えたい部屋では、日射遮蔽型のほうが適している場合があります。

窓の方角だけでなく、お客様が寒さと暑さのどちらに強く困っているかまで確認して選ぶことが大切です。


Sグレードの「Uw値1.5以下」とは 今回設置した


内窓は、先進的窓リノベ2026事業のSグレード対象です。

Sグレードは、既存窓と新しい内窓を組み合わせた開口部全体の熱貫流率が、Uw値1.5W/㎡・K以下となるものです。


Uw値は、窓の内外に1℃の温度差があるとき、窓1㎡当たりを1時間にどれだけ熱が通過するかを表す指標です。

数値が小さいほど熱を通しにくく、断熱性能が高いことを示します。


たとえば、Uw値1.5の窓が3㎡あり、室内外の温度差が15℃あると仮定すると、定常状態における窓からの熱移動量は、単純計算で次のようになります。


1.5W/㎡・K×3㎡×15K=67.5W


実際の住宅では日射、風、すき間、カーテン、既存窓の状態などが影響するため、この計算だけで暖房費は算出できません。

しかし、Uw値が小さいほど暖房でつくった熱が窓から逃げにくいという基本的な考え方は変わりません。

今回の補助対象性能と補助額については、現地調査時に既存窓の状態、内窓の寸法、ガラス仕様、対象製品登録を確認し、お客様へご説明しました。


YKK AP「ウチリモ」を採用した理由


ウチリモは、現在の窓を取り外さず、その内側に設置する樹脂製の内窓です。

既存窓と内窓の間に生まれる空気層と、熱を伝えにくい樹脂フレームによって、外気の影響を受けにくくします。


YKK APによると、ウチリモは引違い窓の枠見込が58mm、内開き窓・開き窓テラスなどは50mmの薄型設計です。

住宅の窓枠に十分な奥行きがない場合でも、既存窓の形状や取付条件によっては、ふかし枠を使わずに納められます。


今回も追加のふかし枠は使用していません。

室内側への張り出しを抑え、窓まわりをすっきりと仕上げました。


フレーム色にはミディアムオークを選択。

既存の床や木部になじみやすく、後から取り付けた内窓だけが不自然に目立たないようにしています。


使っていない勝手口はレバーを外して内窓を設置


今回、施工上のポイントになったのが勝手口です。

勝手口は現在使用していなかったため、既存ドアのレバーハンドルを取り外し、室内側にウチリモの開き窓テラスタイプを設置しました。

レバーを残したままでは内窓と干渉し、必要な位置に設置できません。


そこで、お客様に今後の使用方法を確認したうえでレバーを外し、断熱を優先する納まりとしました。

勝手口のように床近くまである開口部は面積が大きく、下部からの冷気も感じやすい場所です。


▷内窓を付けられない窓と、現地調査で確認するポイントはこちら


使っていないからといって断熱対策から外すと、そこがリビング・ダイニングの冷気の入口として残ってしまいます。

既存の使い方をそのまま残すだけでなく、現在の生活に合わせて納まりを変えることも、現地調査での重要な判断です。


6ヶ所の窓と補助金額


設置場所 内窓寸法 サイズ区分 性能区分 補助額
リビング W1,605×H2,000mm Sグレード 52,000円
リビング W1,605×H2,000mm Sグレード 52,000円
ダイニング W1,630×H670mm Sグレード 22,000円
勝手口 W750×H1,850mm Sグレード 22,000円
2階寝室 W1,630×H1,070mm Sグレード 34,000円
2階寝室 W1,630×H1,070mm Sグレード 34,000円
合計 6ヶ所 大2・中2・小2 Sグレード 216,000円


補助額の内訳は次のとおりです。


・大:52,000円×2ヶ所=104,000円

・中:34,000円×2ヶ所=68,000円

・小:22,000円×2ヶ所=44,000円

・合計:216,000円


▷内窓6ヶ所を設置する場合の費用・補助金・実質負担額はこちら


先進的窓リノベ2026事業では、戸建住宅に設置するSグレードの内窓に対して、大サイズ52,000円、中サイズ34,000円、小サイズ22,000円が交付されます。

サイズ区分は呼び方や窓の見た目ではなく、メーカーが発行する性能証明書に記載された区分で判断します。

項目 金額
工事合計 720,000円
値引き ▲20,000円
工事総額 700,000円
先進的窓リノベ2026補助金 ▲216,000円
実質負担額 484,000円

床暖房は床材の解体や復旧、熱源設備などが必要になる場合があり、施工範囲によっては工事費が大きくなります。



今回の内窓工事は、既存の床・壁・外窓を大きく解体せず、6ヶ所を1日で施工しました。

工事費だけでなく、工期や生活への影響を抑えられることも、内窓を選んだ理由です。 施工当日の朝晩でも違いを実感 工事を行ったのは2026年4月です。


真冬ではありませんが、北九州市では4月でも朝晩に冷え込む日があります。

お客様には、内窓を設置したその場で、窓辺から伝わる冷たさが和らいだことを体感していただけました。


これまではエアコンを最大に近い状態で運転しても寒さが残り、停止すると室温がすぐに下がっていました。

施工後は、 温めた空気が以前より逃げにくく、エアコンを消してもすぐには冷えなくなりました。 との感想をいただいています。


ただし、今回の工事後はまだ冬を迎えていません。

電気代がどの程度変わるかについては、次の冬に前年同月の使用量と料金を比較する必要があります。

施工直後の体感と、実際の電気使用量は分けて確認することが大切です。


設置して初めて気付いた防音効果


今回、お客様が予想していなかった変化が、外から聞こえる音の軽減でした。

YKK APの試験条件では、二重窓によって外からの音を15dB低減する結果が示されています。

また、一般的に音が10dB下がると、人の耳には音の大きさが約半分に感じられるとされています。

ただし、防音効果は音の周波数、外壁、換気口、施工する窓の数などによって変わります。


今回は寒さ対策を目的とした工事でしたが、お客様からは、 設置してみて、初めて防音性能にも気付きました。 との感想をいただきました。

道路や近隣住宅からの音が気になる場合も、窓の気密性を高める内窓は有効な選択肢の一つです。


「内窓と補助金をもっと早く知りたかった」


お客様が内窓を知ったきっかけは、家電量販店でした。

床暖房のリフォームも検討されましたが、費用が当初の予算を大幅に超えたため、窓の断熱改修へ方針を変更されました。

工事後には、次のような感想をいただいています。


家電量販店で、たまたま内窓と補助金の存在を知りました。

家の中でダウンジャケットを着るほど寒さに悩んでいたので、もっと早く知りたかったです。


工事当日から窓辺の冷たさの違いが分かり、音も静かになりました。 内窓は床暖房と同じ設備ではないため、床そのものを発熱させることはできません。

しかし、窓から逃げる暖房熱や窓辺の冷気を抑えることで、エアコンで温めた室温を保ちやすくします。


まとめ|北九州市の寒さ対策は窓と地域条件の確認から


今回の工事では、築20年の戸建住宅にYKK AP「ウチリモ」を6ヶ所設置しました。

工事総額70万円に対して、先進的窓リノベ2026事業の補助金は216,000円。

実質負担額は484,000円です。


▷北九州市で利用できる先進的窓リノベ2026事業の補助額・条件はこちら


寒がりのお客様で、南・東向きの窓が中心だったため、冬の日差しを取り込みやすい断熱タイプのLow-E複層ガラスを選びました。

また、使用していない勝手口はレバーを外し、開き窓テラスタイプの内窓を設置しています。


北九州市は、海沿い、高台、山の近く、建物が密集した住宅地など、地域によって風の当たり方が異なります。

さらに、同じ町内でも建物の向きや隣家との距離によって窓辺の寒さは変わります。


マドナビ工房では、窓の寸法だけでなく、方角、日差し、風の通り道、既存窓の状態、お客様が寒さと暑さのどちらに困っているかを現地で確認します。


「暖房をつけても足元が寒い」

「エアコンを止めるとすぐに冷える」

「冬の電気代が高い」


とお悩みの方は、床や暖房設備を大きくリフォームする前に、窓から冷気が入っていないかを確認してみてください。

北九州市・下関市周辺で内窓や先進的窓リノベ2026事業の活用をご検討の方は、マドナビ工房へお気軽にご相談ください。


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