北九州市|賃貸に内窓を付けたい!退去時の原状回復はどうなる?
こんにちは。北九州市のマドナビ工房です。
夕食のあと、リビングでゆっくり本を読んでいると、窓際の冷えが気になる。
「気に入っている部屋だから、引っ越さずに暖かくしたい」。
そんな思いから、賃貸住宅への内窓を考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
気になるのは、取り付ける費用と、退去するときのことですよね。
賃貸住宅に内窓を付ける場合は、賃貸借契約を確認し、大家さんと「設置してよいか」「退去時に残すか、外すか」「誰が費用を負担するか」を決めてから進めましょう。
さらに、先進的窓リノベ2026事業の補助金を使うなら、基本として内窓を10年間残して使う前提で考えることが大切です。
ただし、入居者が10年間住み続けなければならない、という意味ではありません。
内窓を残して引っ越す場合と、内窓を外す場合では、扱いが異なります。
この記事では、北九州市で賃貸住宅の内窓を検討している方へ、取り付け前に確認したいことを順番にお伝えします。
補助金で付けた内窓は、10年間外せないの?
10年間、絶対に外せないわけではありません。
ただし、自己判断で自由に外すことはできません。
先進的窓リノベ2026事業には、補助事業完了後から10年間、補助金で設置した内窓などを承認なく撤去・廃棄することなどを制限する決まりがあります。
これを「財産処分の制限」といいます。
まずは、次のように分けて考えると分かりやすくなります。
| 退去するときの予定 | 補助金についての考え方 |
|---|---|
| 内窓を残して引っ越す | 入居者の退去だけで、一律に返還となるわけではありません |
| 内窓を外して引っ越す | 撤去前に事務局へ相談。財産処分に該当する場合は事前承認が必要です |
| 残すか外すか決まっていない | 取り付け前に、大家さんと退去条件を整理しましょう |
公式案内でも、事前相談が必要になる可能性のある「転居」から、賃貸住宅の入居者が退去・転居する場合等を除いています。
入居者の引っ越しと、内窓の撤去は別の話なのです。
参考:先進的窓リノベ2026事業「対象要件の詳細(住宅)」内「財産処分の制限」
例えば、5年で引っ越すことになったら
内窓を残し、その部屋で引き続き使う場合は、入居者が5年で退去することだけを理由に、一律に返還となるわけではありません。
ただし、大家さんと「残してよい」という合意は必要です。
一方、原状回復のために内窓を撤去する場合は、外す前に事務局へ相談します。
財産処分に該当する場合は承認が必要で、補助金に関する納付が必要になる場合もあります。
「5年使ったから半額を返せばよい」「全額返せば自由に外せる」とは判断できません。
申請を担当した施工店にも連絡し、利用した制度・年度・工事完了日を確認して進めましょう。
参考:先進的窓リノベ2026事業「補助を受けた窓(ガラス)・ドアの撤去・交換にはご注意ください」
参考:先進的窓リノベ2026事業公式サイト掲載「交付要綱」
なお、この10年間は先進的窓リノベ2026事業の条件です。
ほかの補助金を利用する場合は、それぞれの条件を確認します。
最初に、賃貸借契約書の「工事」と「退去」の項目を確認
内窓を付けたいと思ったら、大家さんへの相談と併せて、手元の賃貸借契約書を確認しましょう。
特約や入居時の取り決めにも目を通します。 特に確認したいのは、次の内容です。
| 契約書の項目 | 内窓について確認すること |
|---|---|
| 室内の変更・設備の取り付け | 貸主の承諾や書面での申請が必要か |
| 原状回復 | 自分で取り付けた設備を退去時に撤去する条件があるか |
| 修理・修繕 | 不具合が起きたときの対応や費用負担 |
| 残した設備の扱い | 残置や費用精算についての取り決めがあるか |
「原状回復」は、退去時にどのような状態で部屋を返すかに関わる言葉です。
今回の内窓については、取り付けた設備を外すのか、工事した部分をどこまで補修するのかを確認します。
日常生活による通常の傷みや経年変化まで、すべて借主が新品同様に戻すという意味ではありません。
契約書に「退去時は撤去」と書いてあったら?
大家さんから口頭で「内窓を付けてもよい」と言われても、それだけで退去時の撤去条件が変わったとは考えないようにしましょう。
大家さんは「退去時には外す」と考え、入居者は「次の人も使えるから残せる」と受け取っているかもしれません。
設置の承諾と、退去時に残すことの承諾は、分けて確認する必要があります。
内窓を残すことで合意した場合は、今回設置する内窓について、契約書の撤去条件をどう扱うのかが分かるよう、書面に整理しましょう。
国土交通省のDIY型賃貸借に関する契約書式例でも、改修内容や原状回復の有無などを、貸主・借主が合意して書面にする考え方が示されています。
一般の賃貸契約にそのまま適用するものではありませんが、確認項目の参考になります。
参考:国土交通省「DIY型賃貸借に関する契約書式例とガイドブックについて」
大家さんには「退去後も残せますか?」まで相談する
相談の入口は、難しい工事の説明でなくても大丈夫です。
「夜、窓際が冷えてリビングでくつろぎにくい」
「今の部屋で長く暮らしたいので、寒さを改善したい」
まずは、生活の中で困っていることを伝えましょう。
例えば、次のように相談できます。
リビングの窓際が寒いため、内窓の取り付けを検討しています。補助金も使いたいのですが、設置後の撤去には制限があるため、取り付けの可否と、退去したあとも内窓を残してよいかを相談させてください。
窓全体の写真を添えると、対象の場所が伝わります。
管理会社が窓口の場合は、所有者の承諾を得る流れを確認しましょう。
分譲マンションの一室を借りている場合は、所有者の承諾とは別に、建物の管理規約や工事申請を確認する必要がある場合もあります。
マンションの管理規約や工事申請については、関連記事「北九州市のマンションで内窓リフォームを考える前に|梅雨・夏・管理規約・補助金の確認ポイント」で紹介しています。
「退去時は外して」と言われたら、発注前に確認を
大家さんから「付けてもよいですが、退去するときには外してください」と言われた場合は、そのまま補助金を前提に発注しないことが大切です。
賃貸借契約では撤去が必要でも、補助金では期間内の撤去に事前確認が必要になるためです。
この場合は、次の順番で整理しましょう。
1.補助金には、設置後10年間の処分制限があることを大家さんへ伝える。
2.退去後も内窓を残す取り決めができるか相談する。
3.撤去が条件のままなら、施工店と事務局へ確認してから工事・補助金利用を判断する。
補助金の条件があるからといって、賃貸借契約が自動的に「内窓を残してよい」に変わるわけではありません。
反対に、大家さんが撤去を認めても、補助金の手続きが不要になるわけではありません。
北九州市で内窓の補助金を検討する際も、「いくら安くなるか」と「退去時に困らないか」を一緒に考えましょう。
長く住む予定でも、転勤や家族の事情で予定が変わることはあります。
条件が曖昧なうちは、正式な発注を急ぐ必要はありません。
費用は、取り付けるときだけでなく退去時まで考える
内窓の費用負担は、購入・設置代金だけで終わりではありません。
入居中の修理や、退去時の撤去・補修も整理しておきましょう。
| 費用の場面 | 決めておきたいこと |
|---|---|
| 購入・設置 | 入居者と所有者のどちらが負担するか、分担するか |
| 入居中の修理 | 相談窓口と、費用負担の決め方 |
| 撤去・補修 | 誰が手配し、どこまで直し、誰が支払うか |
| 内窓を残す場合 | 無償で残すか、費用を精算するか |
自分で設置費用を出す場合も、所有者の承諾は確認が必要です。
また、内窓を残すことになっても、大家さんが購入費を支払ってくれるとは限りません。
「残してよい」という了承と、「代金を精算する」という了承も別です。
補助金に関する納付等が必要になった場合の対応窓口や、当事者間の費用負担も話し合っておきましょう。
ただし、その取り決めだけで補助事業上の義務や手続きがなくなるわけではありません。
原状回復は、内窓を外すだけで終わる?
撤去する場合は、「元に戻す」の範囲を具体的に確認します。
内窓本体だけでなく、枠や追加部材も取り外すのか。取り付け部分に穴や跡が残る場合は、どのように補修するのか。必要な作業は工事方法によって変わります。
「取り外せること」と「取り付け前と同じ状態に戻せること」は、同じではありません。
施工店には、設置前にこう聞いてみてください。
「将来、内窓を外した場合は、どの部分に跡が残る可能性がありますか。補修が必要になるところも教えてください。」
将来の補修費用は退去時の状態にも左右されるため、今の段階では確定できない場合もあります。
説明できる範囲を確認し、所有者とも共有しましょう。
工事前の窓や窓枠の写真は、もともとの状態を確認する助けになります。
見積書や工事資料と一緒に保管しておくと安心です。
約束は、数年後にも分かる形で残しましょう
話し合いがまとまったら、承諾書や合意書などに、対象の窓、工事内容、費用負担、退去時の扱いを整理します。
内窓を残す場合も、不具合があれば補修して引き渡すのか、所有や費用精算をどう扱うのかまで確認しておきましょう。
補助金の利用年度や工事完了日が分かる資料も保管します。
数年後に管理会社の担当者が変わっても、どのような条件で設置したかを確認しやすくなります。
なお、補助金の10年間の期間が過ぎても、大家さんとの契約がなくなるわけではありません。
撤去や退去の際には、合意した条件を確認しましょう。
北九州市で賃貸の内窓を検討している方へ
住み慣れた部屋で、冬も落ち着いて過ごしたい。
そのための内窓工事は、今の暮らしと、いつか退去する日の両方を考えて進めることが大切です。
承諾や費用の条件が合わない場合は、工事を急がず、椅子や机を窓から離す、カーテンの掛かり方や暖房の使い方を見直すなど、建物を加工しない工夫から考える方法もあります。
補助金の金額や申請条件については、関連記事「二重窓(内窓)の補助金2026|北九州市で使える金額・条件・申請方法」で紹介しています。
「契約書に退去時の撤去と書いてある」
「大家さんへ何を説明すればよいか分からない」という段階でも、まずは状況をお聞かせください。
「うちの窓も効果があるかも?」 と思ったら 補助金も含めてご相談ください。
「やってよかった」と心から思える窓断熱リフォームを 実現することが、 私たちマドナビ工房の役目だと考えています。
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