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内窓の防音にはガラスの厚さが重要?複層ガラスとの違いと選び方

inner window

こんにちは。

北九州市小倉北区の窓断熱リフォーム専門店、マドナビ工房の坪見です。


内窓のご相談では、


「防音には複層ガラスが一番いいですか?」

「ガラスを厚くすれば、車の音は聞こえなくなりますか?」

「断熱用のLow-E複層ガラスと防音ガラスは何が違うのですか?」


と聞かれることがあります。

結論からお伝えすると、内窓の防音性能を高めるうえで、ガラスの厚さは重要です。

ただし、単純に「2枚ガラスだから防音性能が高い」「一番厚いガラスを選べばよい」とは限りません。


内窓の防音効果は、次の要素を組み合わせて決まります。

  1. ガラスの厚さと重さ
  2. ガラスの組み合わせ
  3. 既存窓と内窓の間隔
  4. 内窓の気密性
  5. 窓の種類や開き方
  6. 対策したい音の高さや性質
  7. 壁や床など、窓以外から伝わる音

断熱を優先するのか、防音を優先するのか、両方をバランスよく改善したいのかによって、適したガラスは変わります。


この記事では、内窓の防音とガラスの厚さの関係、単板ガラスと複層ガラスの違い、騒音の種類に合わせた選び方を解説します。


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内窓の防音ではガラスの厚さが重要


一般的に、ガラスは厚く、重くなるほど音を通しにくくなります。

同じ種類のガラスで比べると、3mmのガラスより5mm、5mmより6mmのガラスの方が、遮音性能を高めやすくなります。

そのため、交通量の多い道路沿いや電車の線路沿いでは、内窓に厚いガラスを採用することがあります。



しかし、ガラスだけを厚くしても、窓に隙間が残っていれば、そこから音が入ってきます。

内窓の防音では、ガラスの厚さと一緒に、窓全体の気密性や既存窓との組み合わせを考えることが大切です。


内窓が音を軽減する仕組み


内窓を設置すると、今ある外窓との間に空気層ができます。

外窓、空気層、内窓という異なる層を音が通過するため、窓が1枚だけの場合よりも音を伝えにくくなります。

さらに、室内側に新しい窓を設けることで、古いサッシの隙間から入っていた音も抑えやすくなります。

内窓の防音効果を高める主なポイントは、次の3つです。


既存窓との間に空気層をつくる

外窓と内窓の間にできる空気層が、防音壁のような役割を果たします。

LIXILも、既存窓と内窓の距離を大きくすると、防音効果を高めやすいと案内しています。

ただし、窓枠の奥行きやカーテン、家具との位置関係があるため、現場に合わせた納まりの確認が必要です。



窓の隙間を少なくする

音は、ガラス面だけでなく、サッシの隙間からも出入りします。

内窓を設置して窓まわりの気密性を高めることで、車の走行音、人の話し声、風切り音などを軽減しやすくなります。

既存窓の建て付けが悪い場合や、クレセント錠が十分に掛かっていない場合は、内窓を取り付ける前に調整が必要なこともあります。


外窓と内窓のガラス厚を変える

外窓と内窓に同じ厚さのガラスを使用すると、似た周波数帯で遮音性能が低下することがあります。

例えば、既存窓が3mmの単板ガラスなら、内窓側には5mmや6mmなど、異なる厚さのガラスを組み合わせる方法があります。

LIXILも、既存窓と内窓のガラス厚が異なると、防音効果を高めやすいと案内しています。


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単板ガラスと複層ガラスは何が違う?


単板ガラスは1枚のガラス、複層ガラスは2枚以上のガラスの間に中空層を設けたガラスです。

「ガラスが2枚ある複層ガラスの方が、必ず防音性能も高い」と思われがちですが、複層ガラスの主な目的は断熱です。

ガラスの種類 主な目的 防音面の特徴
単板ガラス 基本的な採光・仕切り 厚くすると遮音性を高めやすい
一般複層ガラス 断熱・結露軽減 同じ厚さのガラス同士では共鳴が起こることがある
Low-E複層ガラス 断熱・遮熱・省エネ 防音専用ではないが、内窓全体では騒音軽減が期待できる
異厚複層ガラス 断熱と防音の両立 異なる厚さのガラスで共鳴を抑える
防音合わせガラス 防音性能の向上 特殊中間膜によって幅広い音域を抑える
安全合わせガラス 防犯・飛散防止 厚みと中間膜によって一定の遮音効果も期待できる
単板ガラスは防音に向いている?


単板ガラスは、1枚で構成されたシンプルなガラスです。

「1枚しかないから防音性能が低い」と思われがちですが、厚さを確保することで、音を通しにくくできます。

既存窓が3mmの単板ガラスなら、内窓側に5mmや6mmの単板ガラスを組み合わせる方法があります。




外窓と内窓でガラスの厚さを変えることで、それぞれのガラスが苦手とする音域をずらし、防音効果を高めやすくなります。

防音を優先し、費用も抑えたい場合には、厚い単板ガラスが有力な選択肢になることがあります。

ただし、単板ガラスは複層ガラスに比べて断熱性能が低いため、冬の寒さや結露も改善したい場合には注意が必要です。


複層ガラスなら防音性能も高い?


複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気層やガス層を設けたガラスです。

室内外の熱を伝えにくくするため、断熱や結露対策に適しています。


しかし、一般的な複層ガラスは、必ずしも防音を最優先して設計されたガラスではありません。

同じ厚さのガラスを2枚組み合わせた複層ガラスでは、特定の周波数帯で2枚のガラスが共鳴し、期待したほど音を抑えられないことがあります。


つまり、複層ガラスは「ガラスが2枚だから防音用」というわけではありません。

防音を重視する場合は、ガラスの枚数だけでなく、それぞれの厚さや中間膜の有無まで確認しましょう。


Low-E複層ガラスは防音ガラスではない


Low-E複層ガラスは、ガラス面に特殊な金属膜を設け、断熱性や遮熱性を高めたガラスです。

夏の暑さ、冬の寒さ、冷暖房効率、室内側の結露などを改善したい場合に適しています。



しかし、Low-E膜は音を大きく遮るためのものではありません。

Low-E複層ガラスを選べば、防音性能が自動的に大幅向上するわけではありません。

実際の防音効果は、次の要素を含めて決まります。


・Low-E複層ガラスを構成する

・ガラスの厚さ 2枚のガラスの厚さが同じか異なるか

・内窓の気密性

・外窓と内窓の間隔

・既存窓のガラス構成

・対策したい音の周波数


寒さや暑さを改善しながら、車や電車の音も軽減したい場合は、断熱性能だけでなくガラス構成まで確認する必要があります。


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異厚複層ガラスとは?


異厚複層ガラスは、厚さの異なる2枚のガラスを組み合わせた複層ガラスです。

例えば、同じ厚さのガラスを2枚使用するのではなく、3mmと5mmなど、異なる厚さのガラスを組み合わせます。

ガラスの厚さを変えることで、2枚のガラスが同じ周波数帯で共鳴することを抑え、一般的な複層ガラスより幅広い音に対応しやすくなります。



YKK APも、異なる厚さのガラスを組み合わせることで、通常の複層ガラスで起こり得る共鳴を抑え、遮音性を高められると案内しています。

断熱と防音の両方を重視したい場合には、有力な選択肢です。

ただし、内窓の商品、窓の大きさ、窓種によっては、希望するガラス構成に対応できない場合があります。


防音合わせガラスとは?


防音合わせガラスは、2枚のガラスの間に防音性能を持つ特殊な中間膜を挟んだガラスです。

特殊中間膜がガラスの振動を抑えることで、幅広い周波数帯の音を軽減します。

次のような音に悩んでいる場合に検討されます。



・道路を走る車やトラックの音

・電車や貨物列車の音

・ピアノやテレビの音

・ペットの鳴き声

・近隣から聞こえる生活音

・室内から屋外へ漏れる音


ただし、防音合わせガラスを使えば、すべての音が聞こえなくなるわけではありません。

LIXILは、インプラスの防音合わせガラスについて、広い音域帯で高い防音性能を持つ一方、乗用車や人の声など、特定の音域帯では安全合わせガラスや単板ガラスと大きな差が出ない場合もあると案内しています。


また、LIXILインプラスでは、防音合わせガラスは標準ラインアップではありません。

窓のサイズや商品によっても使用できるガラス厚が異なるため、費用対効果と取付可否の確認が必要です。


安全合わせガラスでも防音効果はある?


安全合わせガラスは、2枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟んだガラスです。

主な目的は、防犯性能やガラスが割れた際の飛散防止ですが、一般的な薄い単板ガラスと比べて、一定の遮音効果も期待できます。

ただし、安全合わせガラスと防音合わせガラスは、主な目的が異なります。


合わせガラスの種類 主な目的
安全合わせガラス 防犯・飛散防止・安全性向上
防災安全合わせガラス 台風や飛来物による貫通・飛散の軽減
防音合わせガラス 特殊中間膜による遮音性能の向上

台風時の安全性を高めながら、防音と断熱も改善したい場合には、安全合わせ複層ガラスを使用した内窓も選択肢になります。


ただし、防音だけを最優先する場合は、対策したい音に対して防音合わせガラスとの差があるか、事前に確認することが重要です。


防音したい音によってガラスの選び方は変わる


音には、高い音、低い音、空気を通して伝わる音、建物を振動させて伝わる音があります。

そのため、内窓のガラスは「最も厚いもの」ではなく、「困っている音に合うもの」を選ぶことが重要です。


車の走行音や人の話し声

一般道路を走る乗用車の音や屋外の話し声であれば、内窓を設置して窓の気密性を高めるだけでも、軽減を感じやすい場合があります。

既存窓が薄い単板ガラスなら、内窓側に厚さの異なる単板ガラスや異厚複層ガラスを選ぶ方法があります。



トラックやバスの低い走行音

大型車のエンジン音や低い走行音は、窓だけでなく壁、床、換気口などを通して伝わることがあります。

厚いガラス、防音合わせガラス、外窓との十分な間隔などが候補になりますが、内窓だけですべてを止めることは困難です。

道路沿いでは、窓以外の音の侵入経路も含めて確認する必要があります。


電車や貨物列車の音

電車の走行音には、高い摩擦音から低い振動音まで複数の音が含まれます。

窓から入る音には内窓が有効ですが、建物そのものへ伝わる振動は、窓だけでは改善しきれないことがあります。

既存窓と異なる厚さのガラスや、防音合わせガラスを検討します。


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車や電車の騒音には窓全体の気密性も重要


道路を走る車や電車の音は、ガラスだけでなくサッシの隙間からも室内へ入ってきます。

そのため、ガラスを厚くするだけではなく、内窓を設置して窓まわりの気密性を高めることが重要です。


北九州市小倉北区金田のマンションでは、近くを走る電車・貨物列車・車の騒音に悩まれていました。

さらに、既存窓は135度に折れた特殊な連窓で、他社3社から内窓の設置を断られていた窓です。

マドナビ工房では、それぞれの窓が開口面と平行になるよう納まりを検討し、合計6か所へ内窓を設置しました。


内窓の防音効果は、ガラスの厚さだけでなく、窓の形状、外窓との間隔、内窓の気密性まで含めて考える必要があります。

関連記事:▷外から入る騒音対策の施工事例はこちら北九州市小倉北区金田|電車・貨物列車・車の騒音を内窓で軽減


ピアノやテレビの音漏れにも内窓は有効?


内窓は、外から入ってくる騒音だけでなく、室内で発生した音が屋外へ漏れることを抑えるためにも利用できます。

特に、ピアノ、テレビ、ペットの鳴き声などは、窓が主な音の出口になっていることがあります。

内窓によって窓の気密性を高め、厚いガラスや防音性能を考慮したガラスを組み合わせることで、屋外への音漏れを軽減しやすくなります。



ただし、次のような音や振動は、窓以外からも伝わります。


・ピアノの打鍵音

・スピーカーの重低音

・椅子を動かす音

・ペットが床を走る音

・子どもが飛び跳ねる音


マンションでは、内窓だけに頼らず、防振マットやインシュレーターなどの対策も併用しましょう。


北九州市門司区東門司では、近隣へのピアノ音の漏れを心配されていた住宅に内窓を設置しました。

防音対策だけでなく、対象製品を選ぶことで、先進的窓リノベ2026事業の補助金も活用しています。

関連記事:▷室内から外へ漏れる音の施工事例はこちら北九州市門司区東門司|ピアノの音漏れを内窓で軽減


目的別に選ぶ内窓のガラス


防音を最優先する場合

次のガラスを中心に検討します。



・厚い単板ガラス

・既存窓と厚さを変えたガラス

・防音合わせガラス

・異厚複層ガラス


防音を最優先する場合は、既存窓のガラス厚と、困っている音の種類を確認してから選びます。

ガラスだけでなく、内窓の気密性や設置位置も重要です。


断熱と結露対策を最優先する場合

次のガラスが中心になります。



・Low-E複層ガラス

・一般複層ガラス

・真空ガラス


冬の寒さ、夏の暑さ、結露、冷暖房効率を改善したい場合は、Low-E複層ガラスが有力です。

内窓全体では防音効果も期待できますが、ガラスの主な目的は断熱と遮熱です。


防音と断熱を両立したい場合

次のようなガラス構成を検討します。



・異厚複層ガラス

・防音合わせ複層ガラス

・安全合わせ複層ガラス

・既存窓と異なる厚さのLow-E複層ガラス


北九州市の住宅では、冬の寒さや結露だけでなく、幹線道路、モノレール、鉄道などの騒音を同時に改善したいというご相談があります。

このような場合は、断熱性能だけで製品を選ばず、既存窓の状態と騒音の種類を確認してガラス構成を決めます。


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内窓のガラスを選ぶ前に確認したい5つのポイント


1.どのような音に困っているか

車、トラック、電車、人の声、楽器、テレビ、ペットなど、音源を具体的にします。

「外から入る音」なのか、「室内から漏れる音」なのかも重要です。



2.音が気になる時間帯

昼間だけなのか、就寝時なのかによって、必要とする防音性能は変わります。

寝室では、昼間には気にならない小さな音も大きく感じることがあります。


3.既存窓のガラス厚

外窓と内窓に同じ厚さのガラスを使うより、異なる厚さを組み合わせた方が防音上有利になる場合があります。

採寸時には、既存窓のガラス構成も確認してもらいましょう。


4.内窓を設置できる奥行き

内窓を取り付けるには、窓枠に一定の奥行きが必要です。

また、防音面では外窓と内窓の間隔も重要です。

窓枠の奥行きが足りない場合は、ふかし枠などを使用することがあります。


5.窓以外からも音が入っていないか

内窓を設置しても、換気口、玄関ドア、壁、床、天井などから音が入っていると、期待したほど静かにならない場合があります。

特に低い音や振動音は、建物の構造体を通して伝わることがあります。



内窓の防音効果を下げる注意点


高性能なガラスを選んでも、次のような状態では十分な効果を得られない可能性があります。


・内窓のクレセント錠を掛けていない

・窓の建て付けが悪く、隙間がある

・外窓と内窓の間隔が十分に取れていない

・既存窓と内窓に同じ厚さのガラスを使用している

・防音したい部屋の一部の窓にしか内窓を付けていない

・換気口や玄関ドアから音が入っている

・低音や振動音まで完全に止められると思っている



また、引違い窓は開閉しやすい一方、構造上、FIX窓や開き窓と比べて隙間が生じやすい傾向があります。

防音性能だけでなく、日常の使い勝手も含めて、適切な窓種を選ぶことが大切です。


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防音を目的とした内窓にも補助金を使える?


防音を目的として内窓を設置する場合でも、対象製品が必要な断熱性能などの条件を満たしていれば、先進的窓リノベ2026事業の補助金を利用できます。

ただし、補助金は「防音性能」に対して交付されるものではありません。 対象製品として登録された内窓を使用し、窓のサイズ、性能区分、工事内容などの条件を満たす必要があります。

また、1申請当たりの補助額が5万円以上であることも要件です。


防音ガラスを希望しても、選んだ内窓やガラス構成が対象製品として登録されていなければ、補助金を利用できない可能性があります。

ガラスを発注する前に、次の点を補助金登録事業者へ確認しましょう。


・希望するガラスを内窓へ組み込めるか

・内窓の対象製品として登録されているか

・どの性能区分に該当するか

・窓のサイズごとの補助額

・工事全体の補助額が5万円以上になるか



マドナビ工房では、現在の窓と対策したい音を確認したうえで、防音性能、断熱性能、補助金の条件を考慮した内窓をご提案しています。


「うちの窓も効果があるかも?」 と思ったら 補助金も含めてご相談ください。

「やってよかった」と心から思える窓断熱リフォームを 実現することが、 私たちマドナビ工房の役目だと考えています。


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